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膵癌腹膜転移に対する新たな先進医療。


昨日、会社で見つけた膵臓癌に関する情報、その2。

先進医療部会 膵癌のパクリタキセル腹腔内投与を了承
厚生労働省の先進医療技術審査部会は15日、関西医科大学付属病院が申請した「膵癌腹膜転移に対するS-1+パクリタキセル経静脈腹腔内投与併用療法」の先進医療Bとしての実施を了承した。遠隔転移がなく、腹膜播種のある膵癌患者に対し、日本科薬の「パクリタキセル」と大鵬薬品の「ティーエスワン」の2種の抗がん剤を併用する技術。


症例数が少ないなどの意見も出たらしいが、「未承認や適応外の治療を受けたい患者が、患者申出療養に移ってくることが推測される」ため、考え方が整理されたようです。

「患者申出療養」?

そんな言葉を初めて知りました。

2016年4月から始まった新たな保険外併用療養らしい。



有効性の判断は、厚労省には求めていません。



患者が縋りたいもの、どうか理解してください。





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# by roll1822 | 2016-12-17 13:03 | 膵臓がん

最新の治験 ウイルスが癌細胞を破壊!?


私は製薬会社に勤めており、最新の医薬情報が日々入手出来ます。

いつも癌の事は熱心に情報収集しており、中でも膵臓癌については、特に念入りに勉強しています。

そして、私の主人も製薬会社に勤めています。

いつも二人で、膵臓癌のニュースに敏感です。

私が見逃した情報は、いつも主人が教えてくれます。



本日の話。

  「今日の情報誌みたか!?膵臓癌の情報が2つもあったぞ!!」



これが、本日最新ニュース・・・

大塚製薬、腫瘍溶解性ウイルスを開発・販売へ
大塚製薬は昨日15日、癌治療薬としてタカラバイオが開発を進めている腫瘍溶解性ウイルスHF10について、日本での開発と販売を独占的に行うライセンス契約を同社と締結したと発表した。
HF10は単純ヘルペスウイルスⅠ型の弱毒化株で、癌局所に注入することで癌細胞内で増殖し癌細胞を破壊する。
正常な細胞内ではほとんど増殖したい特性を持つという。
タカラバイオは国内では膵臓癌の適応で名古屋大と医師主導治験を行っている。
契約により、大塚製薬とタカラバイオは膵臓癌など全ての癌腫を対象に再生医療等製品として発売することを目指し、国内での臨床開発を進める。
タカラバイオが製剤の製造・供給、大塚製薬が独占的に発売。



・・・なんだか、すごいぞ。

ウイルスの弱毒化株の増殖?

映画の話みたいだぞ。


今後、医薬品は、バイオの時代です。

現代らしい治療法の開発ですね。。。


何よりも、あらゆる癌への適応が可能な治療や薬剤について、先に膵臓癌の適応を検討して下さるのはとても助かります。

膵臓癌は治療法が限られているのですから、治療の選択肢が増えるのは大変助かります。


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# by roll1822 | 2016-12-16 23:06 | 膵臓がん

親孝行とは



母の膵臓癌が発覚し、私は、

  何かしなくちゃ!

と思ったのです。

私がしてあげられること・・・母に楽しんでもらうこと。006.gif



早速、父と母と私の3人で、遠刈田温泉に旅行に行きました。

子供達は主人にお願いし、会社は有給を取り。。。。

2014年5月の旅行は、親子水入らず。。。012.gif

私が大人になってから3人で旅行に行ったのはニ度目です。

一度目は、私が就職した時、両親を男鹿温泉に連れて行った事がありました。

私は、この旅行が最後と思っていました。




ところが、、、

2016年12月、今も母は相変わらず元気。005.gif

来年の春も旅行に行こうかなと考えています。

ナノナイフの術後はとても良好だし。インスリンも順調だし。

今度は、子供達と主人も一緒に。012.gif



そういえば、

母が言っていました。


 「親の元を離れて家族を持つことが一番。
   自分達とは違う、幸せな家庭を築く事が、
    一番の親孝行だな。。。」




なんだか心に染みた一言でした。

母は、余命を知って、いろいろ考えたのでしょうね。



私にとっては、当たり前の日常。。。

育児と仕事の両立。。。毎日慌ただしい生活。。。。

それが、親孝行と言って良いのですか?



私も、子供達が大きくなった時、自分が歳を取った時、感じる日が来るのでしょうね。

簡単なようで、意外に難しい親孝行なのかもしれないですね。



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# by roll1822 | 2016-12-14 20:35 | 膵臓がん

抗がん剤の効果と副作用の関係。


抗がん剤は副作用が強いほど利いているのかな?という疑問があります。

母は、3年間で、3種類の抗がん剤を使いました。

1番目(2014年2月~2016年5月まで):TS-1
2番目(2016年5月~2016年9月まで):ジェムザール
3番目(2016年10月~現在):アブラキサン+ジェムザール

TS-1の副作用で目立った症状は、
 ① 手足の角質化。
 ② 皮膚全体の色素沈着。
 ③ 涙。
 ④ 食欲不振(お腹がすかない)。
 ⑤ 下痢(頻繁ではない)。

① については、酷い時には、足全体に大きな水泡が出来ていました。

大きな大きな水膨れです。

初めて出来た時は、とても驚きました。

副作用とは知らずに、温泉に入ったからかな?歩いたからかな?と原因を探っていましたが、何度も繰り返すので、TS-1のせいだという結論に至りました。

慣れたもので、皮膚科で水抜きをしてもらい、出かける時は、接触する面が少ないようにナースサンダルを履いていました。

③ の涙も、涙管が詰まっているのが原因らしく、未だに日常的に涙を拭いて生活しています。

目元の化粧も出来ないので、いつも色メガネをかけています。

癌が治ったら、まず眼医者に行って、涙管を通す手術をしたいそうです。

消化器系の副作用がないだけ楽だよね、とよく話していました。



ジェムザールの副作用は、

・・・なかったのです。

皆さんは、あるのでしょうか?

母は何事もなくて。

でも、そのせいか、全く腫瘍の増大を抑えられず、あっという間に次の抗がん剤に切り替えられました。



アブラキサン+ジェムザールの副作用は、

ダントツ・・・脱毛。

髪の毛が抜ける覚悟と、抜けた時のショックは大きかったようですが、今は、ウィッグを上手に使いこなしています。

高いウィッグを買ったので、アフターケアもバッチリです。

母は、「パーマとカットとカラーの1年分と考えれば、全く高くない」と頼もしい発言をしていました。

2度投薬しただけでも、すぐに腫瘍マーカーに低下が見られました。



“副作用は、利いている証拠”と聞いた事がありますが、本当なのかな?

母の場合、n=3で、実証が得られているようです。

利いているからこその体の拒否反応。
利いていないからこその受入れ反応。


・・・確かに納得できる気がします。

でも、薬って、そんなものではないと思うんですけど。。。

不思議です。



いずれにしても母の抗がん剤による副作用は、軽い方だと思います。


抗がん剤は、軽く長く、効いてほしいものです。


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# by roll1822 | 2016-12-12 22:48 | 膵臓がん

先進医療特約の意味がない・・・。


ナノナイフで腫瘍が小さくなったら、次は、重粒子線治療を受けたいと思っています。

当初、本来の目的は重粒子線治療だったのですが、今年8月末に千葉の放医研でCT画像を見て頂き、胃や腸管に接している為にリスクが高い(胃に孔があく等)、という理由で、適応不可と診断判断されました。

その後、ナノナイフ治療と出会った為に、先にナノナイフで腫瘍を小さくしよう!という考えに至ったのです。

そもそも、なぜ重粒子線を受けたいか。。。

・・・先進医療だからです。




癌の治療には、すごく費用がかかります。

癌の場合、病院で行われる一般的な治療以外に、保険外診療など出来る限り様々な治療に手を出したくなってしまうのです。

ステージⅣだって、諦められないのです。

生きたいのですから。。。



通常の生命保険では、手術が行えなければ入院費用すら発生しないため、保険会社から支払われる金額はゼロです。

母はこれまで、①TS-1、②ジェムザール、③アブラキサン+ジェムザール、④インスリン投薬 の初回治療時に、いずれも3日~10日程度の入院をしています。

癌発覚からの3年間、保険会社から支払われた費用は、上記数日の入院費用だけ。


保険ってなんだろう。。。


母の場合、膵臓癌の前にも2度の癌を患っておりましたので、健診や保険には力を入れていて、数年前に先進医療特約に加入していたのです。

母は、膵臓癌になる数年前から、

  「これからの時代は、先進医療なんだよ。お前も入った方が良い!」

そして、私も保険に追加しました。



ところが、いざ癌になってみて・・・

受けられる先進医療がないのです!

先進医療に入っていれば、技術料として治療費のほぼ全額をお支払い頂けるそうなので、ぜひ試したいのですが。



特に、癌患者にとっては、全ての治療が賭けなのです。

その賭けに、どの程度の費用をかけられるかは、まさしく”賭け”。

保険で、その費用が支払われるというなら、気軽に治療を試す事が出来ます。

しかし、現時点において、膵臓癌で使用できる先進医療は、陽子線と重粒子線だけ。

樹状細胞についても、一部の医療機関で先進医療にしているという情報がありましたが、いざ病院に問い合わせてみると、どこも”膵臓癌は適応外”なのです。

本当は、樹状細胞も試してみたかったのですが、費用対効果に確信が持てず、先進医療で治療費が返ってくるのでなければ、試すまでもない。と私は考えていました。

陽子線は、膵臓癌の場合、有効性と副作用の観点から、私の選択肢にはありません。

そうなると、膵臓癌の先進医療として使う事が出来るのは重粒子線のみ。



でも、今思うこと、、、
膵臓癌ステージⅣaで重粒子線適応となるのは、意外と確率が低いのではないでしょうか?

場所が場所なだけに、特に母のような膵体部に腫瘍がある場合、相当小さくなければ受けられないのでないですか?
(膵尾部であれば、確率が高いのかもしれませんが。)

胃や腸管から5mm以上離れている事が、重粒子線適応の一つの条件でもあるわけですが。。。


ナノナイフ術前にM先生に、重粒子線適応外であった話を相談したところ、

  「胃から5mmは離れてると思うけどな。」

と呟かれたのです。

当然、重粒子線は専門外ですので、多くを語る事はありませんでしたが。



つまり、一般に言われる”5mm”という条件だけではなく、重粒子線適応となるためには余程慎重に判断されているのでしょうね。



せっかく、先進医療特約に加入しているのに。

受けられる先進医療がない。。。




国がどのような基準で”先進医療”と承認されるかは分かりません。

従って、偉そうな事を述べる事は出来ませんが、先進医療に対する対策をもっと見直して頂ければ、助かる患者が増えると思います。

数多くの命が助かるとまでは言いません。

安全性と有効性が不確かな状態で、反面、命を削ってしまうリスクもあります。

でも、選択するのは、患者とその患者の家族です。

もう少し、治療の選択肢を増やして頂けませんか。

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# by roll1822 | 2016-12-11 11:15 | 膵臓がん

2013年10月、母の膵臓癌が発覚。ステージⅣaですが、3年間元気に生きています。最新治療ナノナイフの経過を記録していきます。


by roll1822