ナノナイフの費用

そういえば、ナノナイフを受けることになった後、すぐに費用の話をされました。

インターネットでは、海外では”150万円程度”と聞いていたので、そのつもりでいました。

ところが、、、

もっと高かった!  

  費用を聞いて、びっくりした! 

    150万円じゃないじゃん! 


さらに、さらに!!!

ナノナイフ病院では、個室しかないのだと

一番安い部屋でも、1泊 ●●,000円!

順調でも10日は入院が必要なので、最低でも●●●,000円 !!!

診察室を出て、まず母に、

  「オカネダイジョウブ?」


帰りの新幹線で、母は、つぶやきました。

  「お前達に残してあげられるお金がなくなっちゃうなぁ。。。」


ナノナイフ、早く有名になって、保険適用になってください。
どうか、どうか、たくさんの人を幸せにしてください。

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# by roll1822 | 2016-11-27 09:17 | 膵臓がん | Comments(0)

アブラキサンで腫瘍を抑えます

ナノナイフを受けるまでの1箇月、新たな抗がん剤「アブラキサン」を試すことになりました。

副作用が強いと聞きました。
インターネットでは、髪の毛が抜けるという情報ばかりです。

髪の毛が抜けること、母がとても気にしています。

予め、ウィッグを見に行きました。
抗がん剤治療の方には、割引があり、またアフターケアもバッチリのウィッグ屋さんです。
たまたま隣の県にあった為、気軽に足を運べました。

専門店は、さすがに高価です。
でも、自分の好きなようにカットも色合わせもでき、頭のサイズを測って、ピッタリのものを見つけてくれました。

母はとても気に入り、その日に購入。

私と母が住んでいる地域では、抗がん剤治療の患者向けに医療用カツラの助成金制度があります。
2万円の援助が受けられます。とても助かります。


いつもおしゃれな母、気に入ったウィッグが購入出来たので、安心して抗がん剤治療が出来ますよ。

それから、抗がん投薬の1週間前から、育毛クリームとシャンプーも使いました。

テタリスです。

血行を良くするのはタブーであることから育毛剤は推奨されない中、唯一、抗がん剤治療でも脱毛を防げるという情報のあった育毛クリームです。
効くかどうかは分かりませんが、安心のために購入し、1日2回付けてもらいました。

毎日、欠かさずつけていましたよ。


「アブラキサン」の初回投与のため、3泊4日で入院です。これは、地元の主治医です。

  「なんともないよ。」

と病院から電話がきました。

食欲が落ちることもなく、少しダルいだけだそうです。
母の副作用は軽いものでした。


2クールが終了し、治療開始2〜3週間目のこと、突然パラパラと髪の毛が抜け始めました。

5日後に、私が会ったときには、ウィッグをつけていました。

  「半分くらい抜けたから。」

でも、まだ半分ありますよ。
半分残っているだけも、心の傷は浅いと思います。

  「髪の毛だけで済んで良かったよ。何より元気なんだから。」

私は慰めたものの、いつも当たり前に生えている髪の毛、すごくすごく大事なものですよね。

特に女性にとっては、宝物です。
なんだか泣きたくなります。

でも、頑張るしかないのです。生きて欲しいのです。


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# by roll1822 | 2016-11-27 09:14 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ初診です

いよいよ予約の日です。

やってきました赤坂に!
予約よりも大分早い時間に到着しました。

駅を出るとまっすぐ道路沿いに歩くだけで、分かりやすい場所にありました。

セレブな病院!
私には今まで見た事のない上品な病院です。

主治医からの紹介状を持って受付へ。
初診の手続きを行いました。待合室は全てソファーです。

手続きを済ませると奥にあるがん局所療法センターへ。
各先生方によって部屋が分かれており、ナノナイフのM先生は、一番奥の部屋でした。
ドキドキです。
不安の方のドキドキです。
むしろ恐怖に近いドキドキです。
これまで、国立がんセンターでがっかりし、放医研でがっかりし・・・期待するのはやめようと思っていたのです。

次の手を考えていました。
トゥルービーム、次の手です。

  「ナノナイフがダメなら、神戸に行こうよ!」

私は、ナノナイフがダメでも、がっかりが少なくて済むように、予め母に次の病院を提案していました。


憧れのM先生です。
インターネットや本でお会いした通りのお顔でした。
どんな先生なんだろう。。。

紹介状を見て、
  「3年間、よく・・・。」 ← ここまで元気でいられましたね、という意味だと思います。

すこし話をした後に、母をベッドに寝せて、エコー検査です。
画面には、私には全く理解の出来ない母の内部が。

すご〜く時間をかけて見てくださいました。


また机の前に座ってお話です。
紹介状と一緒に入っていたCT画像とエコーの結果を総合し、受けた説明をまとめますと、

  ●膵管部の真ん中に腫瘍が留まっています。表側にあるので、ナノナイフがやりやすい場所です。
  ●血管が多い部分なので、切除するのは難しかったのでしょう。
  ●腫瘍の大きさは4×2.5cmです。ナノナイフが有効なのは3.5cm程度までなので、全部死滅させるのは困難です。
  ●ナノナイフの後に、抗がん剤を投与しなければなりませんが、TS-1とジェムザールが効かなくなってきているということは、期待が出来ません。
  ●現在の状態で、何の治療もしなければ余命半年です。
  ●ナノナイフを受けて腫瘍が小さくなったとしても、半年の余命が1年に伸びる程度です。
  ●ナノナイフの結果、このような合併症が20〜30%で起こる可能性があります(合併症を詳細に説明)。

そして、

  「このような状況でも、ナノナイフを受けたいと思いますか?」

私は、
  「はい。お願いしたいと思います。」

次に、母が、
  「私は、・・・このままで良いです。受けたくありません。1日でも今のまま元気で生きられる方が良い・・・。」

涙がボロボロと溢れました。
人前で、こんなにも泣いた事はありません。
癌を宣告されてから今日まで、余命を宣告されたのは初めてだったのです。

半年・・・・・・・・・・・・・。
母はどれほどの気持ちだったのでしょう。

そこからは、M先生と看護師さん2名を前に、私の母に対する説得が始まりました。
泣きじゃくりながらの説得でした。
看護師さんは、私にティッシュをくださいました。M先生は、黙ったままです。

  今のままでは、死ぬのを待つだけなのです。こんなに元気なのに!!!
  それなら、可能性にかけようよ!
  何もしなかったら、可能性も何もないんだよ!

母は分かってくれました。
受けてみる、と言ってくれました。

そして、M先生は、いろいろと説明してくださり、私と母の話をたくさん聞いてくれました。

なんでも話せる先生でした。
ナノナイフ以外のことも、たくさん相談にのってくれました。

1時間半です。
こんなにも医者の先生と向き合えたのは、生まれて初めてです。

診察室を出た私の気持ちは、すごく穏やかでした。

母は、
  「癌になって初めて、医者にお腹を触られたよ。これまでの先生は、パソコンを見ることしかなかったよ。」

M先生は、素晴らしい先生だと思います。
ナノナイフがどんなものなのかは分かりません。
でも、この先生を信じてみたい、信じてみよう、と思いました。

M先生は、パソコンをうちませんでした。
手書きで、分かりやすいように説明してくださいました。

そして、すぐに手術日を決めてくれました。
何もかもが早い早いっ!

手術日は、11月の第3週に決まりました。
診察室のカレンダーの書き込みをじっと読み込み、私の分析した結果です(私の想像。不確かな情報です。)。

  ●M先生の受信日は、毎週火曜と木曜のみ。←これは確かな情報です。
  ●手術は、毎週月曜日のみ。おそくらく午前一人、午後一人。
  ●月曜であっても、M先生の用事があれば、手術は出来ない。
  ●つまり、手術が可能なのは、1箇月に8〜10人。
  ●12月は、予定がたくさん。多分、4人くらいしか手術できなそう。

 
手術の約2週間前に、術前精密検査が行われます。
その結果、ナノナイフが適応しないことも考えられます。

次は、11月第1週。
それまで、新たな抗がん剤治療を紹介してもらいました。

  「アブラキサン+ジェムザール」

この抗癌剤は知っていました。
主治医が選択してくれなかった理由は、”効かないと思うから。効かないと分かっている治療は、ガイドライン上出来ません。”だそうです。
いくらお願いしても断られました。

M先生から、主治医にお手紙を書いてくれました。「アブラキサンを検討されてはいかがでしょうか?」と。

M先生、ありがとうございました。

お母さん、ここまできたのです。
頑張るしかありませんよ。

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# by roll1822 | 2016-11-27 09:12 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ初診の日まで

ナノナイフ病院での初診が決まり、それまでの2週間は抗がん剤治療はなく、ただ待つのみです。

でも2週間・・・長いなぁ。。。

そこで、気休めに1週間に2度、高濃度ビタミンC点滴を受けることにました。
高濃度ビタミンC点滴には、2013年末から1年間程、お世話になっていたのです。
実際に効き目があったのかどうかは分かりません。ただ、手足が温かくなり、体温を上昇させているのは間違いありません。風邪もひきませんでした。

実際、母はTS-1のみで3年間元気に過ごせましたし、きっと多少なりとも効果はあったのだと思うのです。

ビタミンCは体に良いはずです。それを、直接高濃度で血管に入れるのですから尚更です。
  
ただ、問題なのは、お値段です。 もっと気軽に受けられる価格であれば良いのになぁ。

  どうか、2週間、転移がありませんように。


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# by roll1822 | 2016-11-27 09:10 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフを選んだ理由と初診の予約

2014年2月から、母の抗がん剤治療が始まりました。腫瘍の周りにたくさんの血管が張っていて、手術は到底不可能でした。

主治医の先生からは、抗がん剤の種類と投与方法について幾つか選択肢を出され、私は、TS-1の単独投与を選びました。

膵臓癌の抗がん剤が少ない事は知っていましたので、初めから2種類投与すると後がないのでは?と思い、まずは有名どころを1種類のみ。

2016年4月まで、TS-1の単独投与。ずっと効果があったのです。驚くことに、2年も

多少の副作用はあったものの、転移することなく、腫瘍の増大を防ぐ事が出来ていました。

ところが、2016年4月、とうとうTS-1の効き目がなくなったと言われました。

あとは、ジェムザールしかないかな・・・と思った時、ふと現実が見えてきました。

  何とかしないと!何か探さないと!!

そして、選んだのが”重粒子線”。

2016年7月、早速主治医に紹介状を書いてもらい、母と二人で千葉の病院に行きました。

  「すごい施設だね。治るよ、きっと。」

母の前に座ったのは、女性の先生でした。
私と同じくらいの年齢かな?結婚はしているのかな?綺麗に髪の毛を留めているなぁ。。。

どこかでそんな事を考えながら、先生の話を聞いていました。

「重粒子線は出来ません。腫瘍が胃と腸に隣接しています。このままでは、胃や腸に穴があいてしまうリスクが高いです。もっと小さくなったら、また見せて下さい。」



  そうか。。。

  どうしよう。。。


そしてふと思い出したのが、”ナノナイフ”。

私の母は、いつも元気で社交的。

病院に行っては、友達を作ってくるのでした。(私は、それを癌友と呼んでいます。)

1年前、その癌友の娘さんに”ナノナイフ”を教えてもらったことがあったのです。

ナノナイフ?

早速調べましたが、当時は、治験中で、膵臓癌患者で手術を行ったのはたった8人だけ。
これは無理だな、と思い、調べることすら継続していませんでした。

今となって、改めて検索してみると、膵臓癌患者の実施が増えているではありませんか。

しかも、2016年4月から違う病院で、新たに普通の治療が出来るようです。

読めば読む程、興味のある治療方法でした。

その間、ジャムザールの投与を行っていましたが、1クール終わった時点で、効き目なしの判断。

2016年9月22日の主治医のセリフ・・・


  「このままジェムザールを投与することは意味がありません。他に治療法はありません。」


愕然としました。

そして咄嗟に出た、

  「ナノナイフを受けてみたいのです。この病院に紹介状を書いて頂けませんか?」


主治医のセリフ・・・

  「紹介状なら幾らでも書きますよ。ただ、連休があるので、少し時間がかかります。」


病院での会計も待たずに、私はすぐにナノナイフの病院に電話をしました。予約状況を確認するために。


  「今予約しても、一番早くて10月27日です。手元に紹介状がなければ予約は出来ませんよ。1週間後に紹介状を頂けるのであれば、その日にまた予約の電話をください。」


とても驚きました。1箇月以上も先の予約だったのです。

そんなことがありますか?

1箇月も待っていたら、ナノナイフなど受けれる体ではなくなっています。転移してしまいますよ。

母は、父と共に病院のイスに座ったまま動きませんでした。


  「もう、会社に戻って良いよ。」と母。


帰りの車で、私は一人、涙がボロボロと溢れました。声を抑えるのが精一杯でした。

会社に戻っても、仕事が手につきません。

何の根拠もなく、私は、またナノナイフの病院に電話していました。
何を言おうとしたのでしょうか。

たぶん、違う受付の方だったのだと思います。


  「手元に紹介状がなくても予約は出来ますよ。紹介状が頂けると決まっているのであれば大丈夫です。10月6日なら予約出来ますよ。9時も10時半のどちらも空いています。」


初診の予約が、10月27日から10月6日に縮まりました。

何があったのかは分かりません。私は、すぐに母に電話をしました。

初診の予約が取れただけなのに、すごくすごく嬉しかった2016年9月22日の出来事でした。

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# by roll1822 | 2016-11-27 09:07 | 膵臓がん | Comments(0)