ナノナイフの前日 ~インスリン治療開始~

ナノナイフ手術の前日、母は11時に病院入りです。今日から入院です。
私は遠方の為、近くに住んでいる叔母に付き添いをお願いしました。


入院するとすぐに、インスリン治療が始まりました。

血糖値が高いのです。


ナノナイフを受ける上で一番問題だったのが、この“血糖値”でした。

になってからの3年間ずっとスイニーとメトグルコは飲んでいましたが、
明らかに異常値であると言われました。実は、精密検査の日に、M先生の
診察後に会計から呼び戻され、糖尿が専門のN先生に診て頂いたのです。
血糖値についてM先生が不安に思った為に、予約はしておりませんでしたが、
その場でN先生に受診の依頼を申し出てくれたようです。


とても明るい先生でした。数値を見て、どうして今日までコントロールして
いなかったのか、放っておく医者が居るのか?と驚かれました。

「本来であれば手術が出来ない数値です。でも病気が病気です。血糖値が
下がるまで待っていては、癌が進行してしまいます。リスクを天秤にかけた
時、このままナノナイフを受ける事をお勧めします。M先生にはそのように
伝えますね。」


ありがとうございます。


専門である糖のみの診察ではなく、全てをトータル評価して回答を出して
下さったN先生に感謝します。

自分の専門だけではなく、病院内でしっかり連携が図れています。
互いに尊重し合いお互いを認めている証だと思います。素晴らしい事だと
思います。



とりあえず、手術の日まで、出来ることをやって欲しいと言われました。


できる事→糖分を控えること。果物は要注意。
白米は食べても問題ない。適度に体を動かすこと。





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# by roll1822 | 2016-11-27 09:20 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ術前の精密検査、最終判断

やっと精密検査の日になりました。
長かったなぁ、今日まで。

母は、朝食を食べません。メトグルコも中止しています。

今日は、朝10時半から、16時までびっちり予約が入っています。

 «今日のスケジュール»

 10:30 心電図、生理機能検査、肺機能検査、検体検査 
       → 2階の検査室(たくさんの一般患者がいました。)

 11:30 CT、放射線検査 
       → 地下1階(ほとんど患者はいません。静かな場所でした。)

 13:40 循環器科
       → 1階で、ナノナイフ術前の問診。Y先生。

 15:00 ナノナイフ最新
       → 1階のがん局所療法センター。M先生。

10時頃病院に着いたら、予約前でも、すんなり検査が開始されました。
スケジュールに従い、自分で病院内を移動です。

順調に、午前の部は11時頃終了しました。
一度、内科の受付に行き、昼食を食べても良い事を確認し、7階のレストランへ。

病院の食堂ではありません。
上品なレストランでした。
私は、2000円のパスタセットを、母は1500円のビーフカレーを食べました。
母も私も完食です。

さすがに、みんな患者さんですよね。
混んではいませんでした。
和食は、鯛茶漬けのみ。お年寄り夫婦は、それを食べていました。

レストランの隣りには、売店がありました。
売店は、ふつうの病院の売店。ここだけは、普通。
売店の入り口には、M先生の本「期待の膵臓癌治療 桜の花出版」が並んいました。
私も持っていますよ!


午後からは、午前の検査結果から診断されます。

まずは、循環器科のY先生。

心臓など何もない、と言っていた母でしたが、心電図に少し異常がある、とのこと。
ドキッとしました。
ナノナイフを受ける際には、心臓の機能は重要とのこと。
心臓に少しでも異常が見られれば、ナノナイフ適応にはなりません。

ベッドに寝せられ、心電図検査が始まりました。
カーテンの外で待っている私は不安でなりません。


結果、”問題なし”レベル。

日常的に息切れなどの症状が全くなく、これまで異常と診断された事もありません。

Y先生は丁寧に問診を行いながら、M先生へ提出する診断書をパソコンに打ち込みながら、内容の説明をしてくれました。

心臓は大丈夫。


本日最後は、M先生によるナノナイフ術前再診。つまり最終判定の場です。

緊張しますよ、それはそれは。

M先生は、診察前に一通りデータに目を通していてくださいました。

検査結果を一つ一つ読み上げながら、M先生が見解を説明してくださいます。

まとめますと、
  
  ●脈が少し早いのが気になります。でも、ナノナイフに支障はない程度でしょう。
  ●腎機能は、問題なし。
  ●血糖値がかなり高いですね〜。→300mg/dl
  ●本日のCA19−9は、975.5U/mL、CEAは、30.5ng/mL → 前と比べてこんなもんですかね。

CA19−9は、癌発見当時、3000ありました。
その後、TS-1、にんじん&レモンジュース、高濃度ビタミンC点滴などにより、
3000→300→40 とどんどん下がっていきました。
3年間、50程度を維持しました。

今では、1000ですか。
結局、アブラキサンも効いていないのかなぁ。
・・・と母には言いませんでしたが。


結論です。

  ナノナイフをやりましょう!

一気に緊張が解れました。
本当に出来るのですね、ナノナイフ。

再度、手術の詳細が説明されました。

約10日後に入院です。

ここまで来たね、お母さん。

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# by roll1822 | 2016-11-27 09:19 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフの費用

そういえば、ナノナイフを受けることになった後、すぐに費用の話をされました。

インターネットでは、海外では”150万円程度”と聞いていたので、そのつもりでいました。

ところが、、、

もっと高かった!  

  費用を聞いて、びっくりした! 

    150万円じゃないじゃん! 


さらに、さらに!!!

ナノナイフ病院では、個室しかないのだと

一番安い部屋でも、1泊 ●●,000円!

順調でも10日は入院が必要なので、最低でも●●●,000円 !!!

診察室を出て、まず母に、

  「オカネダイジョウブ?」


帰りの新幹線で、母は、つぶやきました。

  「お前達に残してあげられるお金がなくなっちゃうなぁ。。。」


ナノナイフ、早く有名になって、保険適用になってください。
どうか、どうか、たくさんの人を幸せにしてください。

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# by roll1822 | 2016-11-27 09:17 | 膵臓がん | Comments(0)

アブラキサンで腫瘍を抑えます

ナノナイフを受けるまでの1箇月、新たな抗がん剤「アブラキサン」を試すことになりました。

副作用が強いと聞きました。
インターネットでは、髪の毛が抜けるという情報ばかりです。

髪の毛が抜けること、母がとても気にしています。

予め、ウィッグを見に行きました。
抗がん剤治療の方には、割引があり、またアフターケアもバッチリのウィッグ屋さんです。
たまたま隣の県にあった為、気軽に足を運べました。

専門店は、さすがに高価です。
でも、自分の好きなようにカットも色合わせもでき、頭のサイズを測って、ピッタリのものを見つけてくれました。

母はとても気に入り、その日に購入。

私と母が住んでいる地域では、抗がん剤治療の患者向けに医療用カツラの助成金制度があります。
2万円の援助が受けられます。とても助かります。


いつもおしゃれな母、気に入ったウィッグが購入出来たので、安心して抗がん剤治療が出来ますよ。

それから、抗がん投薬の1週間前から、育毛クリームとシャンプーも使いました。

テタリスです。

血行を良くするのはタブーであることから育毛剤は推奨されない中、唯一、抗がん剤治療でも脱毛を防げるという情報のあった育毛クリームです。
効くかどうかは分かりませんが、安心のために購入し、1日2回付けてもらいました。

毎日、欠かさずつけていましたよ。


「アブラキサン」の初回投与のため、3泊4日で入院です。これは、地元の主治医です。

  「なんともないよ。」

と病院から電話がきました。

食欲が落ちることもなく、少しダルいだけだそうです。
母の副作用は軽いものでした。


2クールが終了し、治療開始2〜3週間目のこと、突然パラパラと髪の毛が抜け始めました。

5日後に、私が会ったときには、ウィッグをつけていました。

  「半分くらい抜けたから。」

でも、まだ半分ありますよ。
半分残っているだけも、心の傷は浅いと思います。

  「髪の毛だけで済んで良かったよ。何より元気なんだから。」

私は慰めたものの、いつも当たり前に生えている髪の毛、すごくすごく大事なものですよね。

特に女性にとっては、宝物です。
なんだか泣きたくなります。

でも、頑張るしかないのです。生きて欲しいのです。


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# by roll1822 | 2016-11-27 09:14 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ初診です

いよいよ予約の日です。

やってきました赤坂に!
予約よりも大分早い時間に到着しました。

駅を出るとまっすぐ道路沿いに歩くだけで、分かりやすい場所にありました。

セレブな病院!
私には今まで見た事のない上品な病院です。

主治医からの紹介状を持って受付へ。
初診の手続きを行いました。待合室は全てソファーです。

手続きを済ませると奥にあるがん局所療法センターへ。
各先生方によって部屋が分かれており、ナノナイフのM先生は、一番奥の部屋でした。
ドキドキです。
不安の方のドキドキです。
むしろ恐怖に近いドキドキです。
これまで、国立がんセンターでがっかりし、放医研でがっかりし・・・期待するのはやめようと思っていたのです。

次の手を考えていました。
トゥルービーム、次の手です。

  「ナノナイフがダメなら、神戸に行こうよ!」

私は、ナノナイフがダメでも、がっかりが少なくて済むように、予め母に次の病院を提案していました。


憧れのM先生です。
インターネットや本でお会いした通りのお顔でした。
どんな先生なんだろう。。。

紹介状を見て、
  「3年間、よく・・・。」 ← ここまで元気でいられましたね、という意味だと思います。

すこし話をした後に、母をベッドに寝せて、エコー検査です。
画面には、私には全く理解の出来ない母の内部が。

すご〜く時間をかけて見てくださいました。


また机の前に座ってお話です。
紹介状と一緒に入っていたCT画像とエコーの結果を総合し、受けた説明をまとめますと、

  ●膵管部の真ん中に腫瘍が留まっています。表側にあるので、ナノナイフがやりやすい場所です。
  ●血管が多い部分なので、切除するのは難しかったのでしょう。
  ●腫瘍の大きさは4×2.5cmです。ナノナイフが有効なのは3.5cm程度までなので、全部死滅させるのは困難です。
  ●ナノナイフの後に、抗がん剤を投与しなければなりませんが、TS-1とジェムザールが効かなくなってきているということは、期待が出来ません。
  ●現在の状態で、何の治療もしなければ余命半年です。
  ●ナノナイフを受けて腫瘍が小さくなったとしても、半年の余命が1年に伸びる程度です。
  ●ナノナイフの結果、このような合併症が20〜30%で起こる可能性があります(合併症を詳細に説明)。

そして、

  「このような状況でも、ナノナイフを受けたいと思いますか?」

私は、
  「はい。お願いしたいと思います。」

次に、母が、
  「私は、・・・このままで良いです。受けたくありません。1日でも今のまま元気で生きられる方が良い・・・。」

涙がボロボロと溢れました。
人前で、こんなにも泣いた事はありません。
癌を宣告されてから今日まで、余命を宣告されたのは初めてだったのです。

半年・・・・・・・・・・・・・。
母はどれほどの気持ちだったのでしょう。

そこからは、M先生と看護師さん2名を前に、私の母に対する説得が始まりました。
泣きじゃくりながらの説得でした。
看護師さんは、私にティッシュをくださいました。M先生は、黙ったままです。

  今のままでは、死ぬのを待つだけなのです。こんなに元気なのに!!!
  それなら、可能性にかけようよ!
  何もしなかったら、可能性も何もないんだよ!

母は分かってくれました。
受けてみる、と言ってくれました。

そして、M先生は、いろいろと説明してくださり、私と母の話をたくさん聞いてくれました。

なんでも話せる先生でした。
ナノナイフ以外のことも、たくさん相談にのってくれました。

1時間半です。
こんなにも医者の先生と向き合えたのは、生まれて初めてです。

診察室を出た私の気持ちは、すごく穏やかでした。

母は、
  「癌になって初めて、医者にお腹を触られたよ。これまでの先生は、パソコンを見ることしかなかったよ。」

M先生は、素晴らしい先生だと思います。
ナノナイフがどんなものなのかは分かりません。
でも、この先生を信じてみたい、信じてみよう、と思いました。

M先生は、パソコンをうちませんでした。
手書きで、分かりやすいように説明してくださいました。

そして、すぐに手術日を決めてくれました。
何もかもが早い早いっ!

手術日は、11月の第3週に決まりました。
診察室のカレンダーの書き込みをじっと読み込み、私の分析した結果です(私の想像。不確かな情報です。)。

  ●M先生の受信日は、毎週火曜と木曜のみ。←これは確かな情報です。
  ●手術は、毎週月曜日のみ。おそくらく午前一人、午後一人。
  ●月曜であっても、M先生の用事があれば、手術は出来ない。
  ●つまり、手術が可能なのは、1箇月に8〜10人。
  ●12月は、予定がたくさん。多分、4人くらいしか手術できなそう。

 
手術の約2週間前に、術前精密検査が行われます。
その結果、ナノナイフが適応しないことも考えられます。

次は、11月第1週。
それまで、新たな抗がん剤治療を紹介してもらいました。

  「アブラキサン+ジェムザール」

この抗癌剤は知っていました。
主治医が選択してくれなかった理由は、”効かないと思うから。効かないと分かっている治療は、ガイドライン上出来ません。”だそうです。
いくらお願いしても断られました。

M先生から、主治医にお手紙を書いてくれました。「アブラキサンを検討されてはいかがでしょうか?」と。

M先生、ありがとうございました。

お母さん、ここまできたのです。
頑張るしかありませんよ。

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# by roll1822 | 2016-11-27 09:12 | 膵臓がん | Comments(0)