カテゴリ:膵臓がん( 251 )

ナノナイフ術後1日目

ナノナイフ術後1日目です。
私は8時に埼玉の叔母の家を出て、9時に赤坂の病院に着きました。
病院は、8時半から空いているようです。

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病室に入ると、ビックリ!!
母が、ベッドに腰掛けているではありませんか!
昨日は、酸素マスクを付けてずっと目をつぶっていたのに。

私の顔を見るなり、

  「おぉ!もう何ともないよ!」

そして、トイレまでもしっかり歩きます。

今日は、採血、レントゲン検査、超音波検査、造影CT検査を受けました。
問題がなかった為に、500mL の飲水が許可されました。

  「もったいないから・・・。」

と言って、母は水をチビチビ飲んでいます。

明日は、ジュースなど制限なく飲めるそうで楽しみにしています。
私は、お茶やポカリなど買い出しに行ってきました。

  「散歩に行こう。」

と誘われ、病棟をぶらり。

病院は吹き抜けになっているため、5階から1階の待合室が見えます。
小さい子供が多い病院です。
産婦人科が有名な病院だからでしょうか?

そういえば昨日、母が手術室に入った時、入れ違いで、産まれたばかりの赤ちゃんが運ばれて来ました。帝王切開だったのですね。

手術室の入り口は一つ。

母の話によると、その中で手術室が幾つかに分かれているそうです。
母の手術には、10人くらいの人が立ち会ったそう。
女性も多かったなぁ、と言っていました。
たくさんのピカピカした機械が並んでいた、なんて言っていました。

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帰りの新幹線は16時なので、それまで母とゆっくり過ごしました。

母がしみじみ言うのです。

  「ナノナイフ、受けて良かったなぁ。。。」と。

  「お前が大丈夫だって言うから、受ける事にしたんだよ。
   お前が居なかったら、ここまで来れなかったなぁ。」
と。

そして、

  「が分かって3年間、こんなに穏やかな気持ちでいられた
   事はない。希望があるんだよ。・・・希望だよ。」
って。

私は、一言返すのが精一杯でした。

  「そうか。。。」

その時、いろいろ考えたのです。
ナノナイフは、「不可逆電気穿孔法による肝癌および膵癌の局所治療」という臨床試験です。
臨床試験、、、つまり、安全性や有効性は未だ確認されていない治療法です。

3年間、私は膵臓がん完治を信じて、色々勉強しました。
癌に効くというものは、何でも試したいと思いました(当然、費用次第ですけどね。)。

3年間経過し、主治医に「もう治療法がない」と言われた時、臨床試験の選択を考えました。
しかも、抗がん剤などの内側からの治療ではなく、物理的に腫瘍を叩ける治療法を試したかったのです。

母には言えませんが、臨床試験によって母が死んでしまう事も想定していました。

何の治療もせず”死を待つ覚悟”より、可能性に賭けて”死を早めてしまうかもしれない覚悟”を選ぶ方が、私には容易だったのです。

「少しでも長く元気に生きたい。」と言っていた母を裏切る私の気持ちでした。

でも、なんとなく・・・
ナノナイフは”大丈夫”という根拠のない予感があったのです。

今、昨日のナノナイフによって、母の腫瘍が死んでいる所です。

周りの良い細胞達が、死んだ細胞の修復を始めてくれるはずです。

私の勘が当たるかどうか、、、これから3箇月以内に分かります。

今、確実に言えること・・・

 056.gifナノナイフには、希望があります。056.gif

私の母が身を持って感じています。

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by roll1822 | 2016-11-28 23:23 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ手術の日

ナノナイフの手術の日です。

私は本日、朝一番で病院入りです。
ナノナイフの病院は、セキュリティーが完璧で、
病棟にはほとんどひと気がありません。
私が知っている病院とは、やっぱり違います。


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一週間ぶりに母に会いました(一緒に住んではいないのです)。
いつも通りの元気な母でした。
昨日から胃や腸を空っぽにしたそうで、

  「おなか空いたなぁ。」

元気な証拠です。037.gif
昨日の血液検査の結果を見せてくれました。
腫瘍マーカーが下がっていました。
(初診の日と10日後の入院前日の値です)

  【CA19-9】 975.5U/mL → 450.5U/mL

  【CEA】    30.5ng/mL → 21.1ng/mL


驚きました! 
久々の低下傾向です!! 
これは誤差ではありませんよ!アブラキサンの効果です!きっと!!
髪の毛は抜けてしまいましたが、受けて良かったのです。
効果があるなら、今後にも期待が出来ます!


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午前と午後に一件ずつ手術が行われるようです。
母は午後の部です。
その間、母と叔母と3人で、ずっとおしゃべりをしていました。
次々から次へと話が尽きません。
今から手術とは思えないほど明るい空気でした。

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午後1時、いよいよ手術の時間です。少し不安そうな母。。。
そんな母を見て、優しく綺麗な看護師さんが仰ってくれました。

  「大丈夫ですよ、先生方がついてます。
     私たちも居ます。
       そして何よりもご家族の皆様がついてます。」

定型文のようなこのセリフ、心に沁みます。
ありがとうございます。母も私も緊張が緩みましたよ。
それにしてもここの病院の看護師さんはみんな若くてかわいい。053.gif

しかも、明るく優しく丁寧です。
来ているナース服も、よく見る看護師さんとは違います。
水色の細かいストライプのワンピースに白いエプロン、、、
まるでリカちゃん。053.gif


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みんなで歩いて手術室に向かいます。

  「んじゃ行ってくる。頑張ってくる。」と母。

母はこれまで、
  40代で乳癌、
  50代で甲状腺癌、
  そして今回60代で膵臓癌、、、
なんと3度目の癌なのです。

しかし、こんなに元気に手術室に向かった時はありませんよ。

  「待ってるからね。」

私は見送りました。
病室に戻り、叔母と二人で手術が終わるのを待ちました。
何も連絡がないという事は順調なのかな?
手術が始まり2時間半(午後3時半くらいでした)。

  「終わりましたよ。今連れてきますね。」

看護師さんが病室に来ました。
母は、ベッドのまま病室に入ります。
目をつむったままの母、、、

  「お母さん、終わったよ。」

私が言うと、母が2度頷きました。

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しばらくして、病室にM先生が来てくださいました。
病室で、エコー検査をします。
母は寝たままです。
初診の時に使った機械と同じものだと思います。
お腹を開けると、みぞおちの所に白い絆創膏が。
そしてめくると、穴らしき赤い点が3つほど。
これが、ナノナイフの術後のお腹です。

虫刺されのような軽い状態で、腫れてもいません。
その上から、機械をグルグルと当て、エコーで内部を
確認しています。
相変わらず私にはさっぱり分かりません。
分かるのは、手術後のお腹がこんなのものなのか!という事だけ。

M先生は一言、

  「順調に終わりましたね。予定通りです。」

先生が順調と仰るという事は、本当に順調なのでしょう。
母は、質問に受け答えはするものの、寝放しです。
病室に戻ってからの2時間、ずっと寝ていました。
少し、お腹が重ぐるしいと言っています。
少し熱も出てきました(38度台です)。
痛み止めと熱冷ましに、坐薬(ボルタレン)と水まくらを
使いました。

本日は、下記の薬剤を投薬です。

①ミラクリッド注  ← 膵炎予防。
②フェンタニル注  ← 鎮痛剤。
③ドロレプタン   ← フェンタニルとの併用による麻酔補助。 



午後8時頃、熱も痛みも良くなってきました。
病院が閉まる時間でしたので、私が帰ります。
あとは看護師さんにお願いしました。


とりあえず、手術は無事に終了です。


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by roll1822 | 2016-11-28 00:23 | 膵臓がん | Comments(2)

YAHOOブログからの引っ越し

本日から、exciteブログでお世話になることとなりました。

昨日まで、YAHOOブログに、ナノナイフの治療の記録を掲載していたのですが、あまりに検索数が少なかった為に、主人が設定の変更を行ってくれまして、、、その際に、不幸にも記事が削除されてしまいまして・・・。

私は諦めていましたが、主人が一晩かけて、可能な限りの修復を行ってくれました。

本日の記録は、修復可能であった記事達です。

本日までの一週間の記事が消えてしまいましたが、気を取り直して、新たに記録を開始させて頂きます。

引き続き、ナノナイフ治療経験者の生の声(最新情報)を記録して参ります。

どうぞよろしくお願い致します。003.gif



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by roll1822 | 2016-11-27 18:00 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフの前日 ~インスリン治療開始~

ナノナイフ手術の前日、母は11時に病院入りです。今日から入院です。
私は遠方の為、近くに住んでいる叔母に付き添いをお願いしました。


入院するとすぐに、インスリン治療が始まりました。

血糖値が高いのです。


ナノナイフを受ける上で一番問題だったのが、この“血糖値”でした。

になってからの3年間ずっとスイニーとメトグルコは飲んでいましたが、
明らかに異常値であると言われました。実は、精密検査の日に、M先生の
診察後に会計から呼び戻され、糖尿が専門のN先生に診て頂いたのです。
血糖値についてM先生が不安に思った為に、予約はしておりませんでしたが、
その場でN先生に受診の依頼を申し出てくれたようです。


とても明るい先生でした。数値を見て、どうして今日までコントロールして
いなかったのか、放っておく医者が居るのか?と驚かれました。

「本来であれば手術が出来ない数値です。でも病気が病気です。血糖値が
下がるまで待っていては、癌が進行してしまいます。リスクを天秤にかけた
時、このままナノナイフを受ける事をお勧めします。M先生にはそのように
伝えますね。」


ありがとうございます。


専門である糖のみの診察ではなく、全てをトータル評価して回答を出して
下さったN先生に感謝します。

自分の専門だけではなく、病院内でしっかり連携が図れています。
互いに尊重し合いお互いを認めている証だと思います。素晴らしい事だと
思います。



とりあえず、手術の日まで、出来ることをやって欲しいと言われました。


できる事→糖分を控えること。果物は要注意。
白米は食べても問題ない。適度に体を動かすこと。





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by roll1822 | 2016-11-27 09:20 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ術前の精密検査、最終判断

やっと精密検査の日になりました。
長かったなぁ、今日まで。

母は、朝食を食べません。メトグルコも中止しています。

今日は、朝10時半から、16時までびっちり予約が入っています。

 «今日のスケジュール»

 10:30 心電図、生理機能検査、肺機能検査、検体検査 
       → 2階の検査室(たくさんの一般患者がいました。)

 11:30 CT、放射線検査 
       → 地下1階(ほとんど患者はいません。静かな場所でした。)

 13:40 循環器科
       → 1階で、ナノナイフ術前の問診。Y先生。

 15:00 ナノナイフ最新
       → 1階のがん局所療法センター。M先生。

10時頃病院に着いたら、予約前でも、すんなり検査が開始されました。
スケジュールに従い、自分で病院内を移動です。

順調に、午前の部は11時頃終了しました。
一度、内科の受付に行き、昼食を食べても良い事を確認し、7階のレストランへ。

病院の食堂ではありません。
上品なレストランでした。
私は、2000円のパスタセットを、母は1500円のビーフカレーを食べました。
母も私も完食です。

さすがに、みんな患者さんですよね。
混んではいませんでした。
和食は、鯛茶漬けのみ。お年寄り夫婦は、それを食べていました。

レストランの隣りには、売店がありました。
売店は、ふつうの病院の売店。ここだけは、普通。
売店の入り口には、M先生の本「期待の膵臓癌治療 桜の花出版」が並んいました。
私も持っていますよ!


午後からは、午前の検査結果から診断されます。

まずは、循環器科のY先生。

心臓など何もない、と言っていた母でしたが、心電図に少し異常がある、とのこと。
ドキッとしました。
ナノナイフを受ける際には、心臓の機能は重要とのこと。
心臓に少しでも異常が見られれば、ナノナイフ適応にはなりません。

ベッドに寝せられ、心電図検査が始まりました。
カーテンの外で待っている私は不安でなりません。


結果、”問題なし”レベル。

日常的に息切れなどの症状が全くなく、これまで異常と診断された事もありません。

Y先生は丁寧に問診を行いながら、M先生へ提出する診断書をパソコンに打ち込みながら、内容の説明をしてくれました。

心臓は大丈夫。


本日最後は、M先生によるナノナイフ術前再診。つまり最終判定の場です。

緊張しますよ、それはそれは。

M先生は、診察前に一通りデータに目を通していてくださいました。

検査結果を一つ一つ読み上げながら、M先生が見解を説明してくださいます。

まとめますと、
  
  ●脈が少し早いのが気になります。でも、ナノナイフに支障はない程度でしょう。
  ●腎機能は、問題なし。
  ●血糖値がかなり高いですね〜。→300mg/dl
  ●本日のCA19−9は、975.5U/mL、CEAは、30.5ng/mL → 前と比べてこんなもんですかね。

CA19−9は、癌発見当時、3000ありました。
その後、TS-1、にんじん&レモンジュース、高濃度ビタミンC点滴などにより、
3000→300→40 とどんどん下がっていきました。
3年間、50程度を維持しました。

今では、1000ですか。
結局、アブラキサンも効いていないのかなぁ。
・・・と母には言いませんでしたが。


結論です。

  ナノナイフをやりましょう!

一気に緊張が解れました。
本当に出来るのですね、ナノナイフ。

再度、手術の詳細が説明されました。

約10日後に入院です。

ここまで来たね、お母さん。

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by roll1822 | 2016-11-27 09:19 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフの費用

そういえば、ナノナイフを受けることになった後、すぐに費用の話をされました。

インターネットでは、海外では”150万円程度”と聞いていたので、そのつもりでいました。

ところが、、、

もっと高かった!  

  費用を聞いて、びっくりした! 

    150万円じゃないじゃん! 


さらに、さらに!!!

ナノナイフ病院では、個室しかないのだと

一番安い部屋でも、1泊 ●●,000円!

順調でも10日は入院が必要なので、最低でも●●●,000円 !!!

診察室を出て、まず母に、

  「オカネダイジョウブ?」


帰りの新幹線で、母は、つぶやきました。

  「お前達に残してあげられるお金がなくなっちゃうなぁ。。。」


ナノナイフ、早く有名になって、保険適用になってください。
どうか、どうか、たくさんの人を幸せにしてください。

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by roll1822 | 2016-11-27 09:17 | 膵臓がん | Comments(0)

アブラキサンで腫瘍を抑えます

ナノナイフを受けるまでの1箇月、新たな抗がん剤「アブラキサン」を試すことになりました。

副作用が強いと聞きました。
インターネットでは、髪の毛が抜けるという情報ばかりです。

髪の毛が抜けること、母がとても気にしています。

予め、ウィッグを見に行きました。
抗がん剤治療の方には、割引があり、またアフターケアもバッチリのウィッグ屋さんです。
たまたま隣の県にあった為、気軽に足を運べました。

専門店は、さすがに高価です。
でも、自分の好きなようにカットも色合わせもでき、頭のサイズを測って、ピッタリのものを見つけてくれました。

母はとても気に入り、その日に購入。

私と母が住んでいる地域では、抗がん剤治療の患者向けに医療用カツラの助成金制度があります。
2万円の援助が受けられます。とても助かります。


いつもおしゃれな母、気に入ったウィッグが購入出来たので、安心して抗がん剤治療が出来ますよ。

それから、抗がん投薬の1週間前から、育毛クリームとシャンプーも使いました。

テタリスです。

血行を良くするのはタブーであることから育毛剤は推奨されない中、唯一、抗がん剤治療でも脱毛を防げるという情報のあった育毛クリームです。
効くかどうかは分かりませんが、安心のために購入し、1日2回付けてもらいました。

毎日、欠かさずつけていましたよ。


「アブラキサン」の初回投与のため、3泊4日で入院です。これは、地元の主治医です。

  「なんともないよ。」

と病院から電話がきました。

食欲が落ちることもなく、少しダルいだけだそうです。
母の副作用は軽いものでした。


2クールが終了し、治療開始2〜3週間目のこと、突然パラパラと髪の毛が抜け始めました。

5日後に、私が会ったときには、ウィッグをつけていました。

  「半分くらい抜けたから。」

でも、まだ半分ありますよ。
半分残っているだけも、心の傷は浅いと思います。

  「髪の毛だけで済んで良かったよ。何より元気なんだから。」

私は慰めたものの、いつも当たり前に生えている髪の毛、すごくすごく大事なものですよね。

特に女性にとっては、宝物です。
なんだか泣きたくなります。

でも、頑張るしかないのです。生きて欲しいのです。


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by roll1822 | 2016-11-27 09:14 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ初診です

いよいよ予約の日です。

やってきました赤坂に!
予約よりも大分早い時間に到着しました。

駅を出るとまっすぐ道路沿いに歩くだけで、分かりやすい場所にありました。

セレブな病院!
私には今まで見た事のない上品な病院です。

主治医からの紹介状を持って受付へ。
初診の手続きを行いました。待合室は全てソファーです。

手続きを済ませると奥にあるがん局所療法センターへ。
各先生方によって部屋が分かれており、ナノナイフのM先生は、一番奥の部屋でした。
ドキドキです。
不安の方のドキドキです。
むしろ恐怖に近いドキドキです。
これまで、国立がんセンターでがっかりし、放医研でがっかりし・・・期待するのはやめようと思っていたのです。

次の手を考えていました。
トゥルービーム、次の手です。

  「ナノナイフがダメなら、神戸に行こうよ!」

私は、ナノナイフがダメでも、がっかりが少なくて済むように、予め母に次の病院を提案していました。


憧れのM先生です。
インターネットや本でお会いした通りのお顔でした。
どんな先生なんだろう。。。

紹介状を見て、
  「3年間、よく・・・。」 ← ここまで元気でいられましたね、という意味だと思います。

すこし話をした後に、母をベッドに寝せて、エコー検査です。
画面には、私には全く理解の出来ない母の内部が。

すご〜く時間をかけて見てくださいました。


また机の前に座ってお話です。
紹介状と一緒に入っていたCT画像とエコーの結果を総合し、受けた説明をまとめますと、

  ●膵管部の真ん中に腫瘍が留まっています。表側にあるので、ナノナイフがやりやすい場所です。
  ●血管が多い部分なので、切除するのは難しかったのでしょう。
  ●腫瘍の大きさは4×2.5cmです。ナノナイフが有効なのは3.5cm程度までなので、全部死滅させるのは困難です。
  ●ナノナイフの後に、抗がん剤を投与しなければなりませんが、TS-1とジェムザールが効かなくなってきているということは、期待が出来ません。
  ●現在の状態で、何の治療もしなければ余命半年です。
  ●ナノナイフを受けて腫瘍が小さくなったとしても、半年の余命が1年に伸びる程度です。
  ●ナノナイフの結果、このような合併症が20〜30%で起こる可能性があります(合併症を詳細に説明)。

そして、

  「このような状況でも、ナノナイフを受けたいと思いますか?」

私は、
  「はい。お願いしたいと思います。」

次に、母が、
  「私は、・・・このままで良いです。受けたくありません。1日でも今のまま元気で生きられる方が良い・・・。」

涙がボロボロと溢れました。
人前で、こんなにも泣いた事はありません。
癌を宣告されてから今日まで、余命を宣告されたのは初めてだったのです。

半年・・・・・・・・・・・・・。
母はどれほどの気持ちだったのでしょう。

そこからは、M先生と看護師さん2名を前に、私の母に対する説得が始まりました。
泣きじゃくりながらの説得でした。
看護師さんは、私にティッシュをくださいました。M先生は、黙ったままです。

  今のままでは、死ぬのを待つだけなのです。こんなに元気なのに!!!
  それなら、可能性にかけようよ!
  何もしなかったら、可能性も何もないんだよ!

母は分かってくれました。
受けてみる、と言ってくれました。

そして、M先生は、いろいろと説明してくださり、私と母の話をたくさん聞いてくれました。

なんでも話せる先生でした。
ナノナイフ以外のことも、たくさん相談にのってくれました。

1時間半です。
こんなにも医者の先生と向き合えたのは、生まれて初めてです。

診察室を出た私の気持ちは、すごく穏やかでした。

母は、
  「癌になって初めて、医者にお腹を触られたよ。これまでの先生は、パソコンを見ることしかなかったよ。」

M先生は、素晴らしい先生だと思います。
ナノナイフがどんなものなのかは分かりません。
でも、この先生を信じてみたい、信じてみよう、と思いました。

M先生は、パソコンをうちませんでした。
手書きで、分かりやすいように説明してくださいました。

そして、すぐに手術日を決めてくれました。
何もかもが早い早いっ!

手術日は、11月の第3週に決まりました。
診察室のカレンダーの書き込みをじっと読み込み、私の分析した結果です(私の想像。不確かな情報です。)。

  ●M先生の受信日は、毎週火曜と木曜のみ。←これは確かな情報です。
  ●手術は、毎週月曜日のみ。おそくらく午前一人、午後一人。
  ●月曜であっても、M先生の用事があれば、手術は出来ない。
  ●つまり、手術が可能なのは、1箇月に8〜10人。
  ●12月は、予定がたくさん。多分、4人くらいしか手術できなそう。

 
手術の約2週間前に、術前精密検査が行われます。
その結果、ナノナイフが適応しないことも考えられます。

次は、11月第1週。
それまで、新たな抗がん剤治療を紹介してもらいました。

  「アブラキサン+ジェムザール」

この抗癌剤は知っていました。
主治医が選択してくれなかった理由は、”効かないと思うから。効かないと分かっている治療は、ガイドライン上出来ません。”だそうです。
いくらお願いしても断られました。

M先生から、主治医にお手紙を書いてくれました。「アブラキサンを検討されてはいかがでしょうか?」と。

M先生、ありがとうございました。

お母さん、ここまできたのです。
頑張るしかありませんよ。

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by roll1822 | 2016-11-27 09:12 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフ初診の日まで

ナノナイフ病院での初診が決まり、それまでの2週間は抗がん剤治療はなく、ただ待つのみです。

でも2週間・・・長いなぁ。。。

そこで、気休めに1週間に2度、高濃度ビタミンC点滴を受けることにました。
高濃度ビタミンC点滴には、2013年末から1年間程、お世話になっていたのです。
実際に効き目があったのかどうかは分かりません。ただ、手足が温かくなり、体温を上昇させているのは間違いありません。風邪もひきませんでした。

実際、母はTS-1のみで3年間元気に過ごせましたし、きっと多少なりとも効果はあったのだと思うのです。

ビタミンCは体に良いはずです。それを、直接高濃度で血管に入れるのですから尚更です。
  
ただ、問題なのは、お値段です。 もっと気軽に受けられる価格であれば良いのになぁ。

  どうか、2週間、転移がありませんように。


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by roll1822 | 2016-11-27 09:10 | 膵臓がん | Comments(0)

ナノナイフを選んだ理由と初診の予約

2014年2月から、母の抗がん剤治療が始まりました。腫瘍の周りにたくさんの血管が張っていて、手術は到底不可能でした。

主治医の先生からは、抗がん剤の種類と投与方法について幾つか選択肢を出され、私は、TS-1の単独投与を選びました。

膵臓癌の抗がん剤が少ない事は知っていましたので、初めから2種類投与すると後がないのでは?と思い、まずは有名どころを1種類のみ。

2016年4月まで、TS-1の単独投与。ずっと効果があったのです。驚くことに、2年も

多少の副作用はあったものの、転移することなく、腫瘍の増大を防ぐ事が出来ていました。

ところが、2016年4月、とうとうTS-1の効き目がなくなったと言われました。

あとは、ジェムザールしかないかな・・・と思った時、ふと現実が見えてきました。

  何とかしないと!何か探さないと!!

そして、選んだのが”重粒子線”。

2016年7月、早速主治医に紹介状を書いてもらい、母と二人で千葉の病院に行きました。

  「すごい施設だね。治るよ、きっと。」

母の前に座ったのは、女性の先生でした。
私と同じくらいの年齢かな?結婚はしているのかな?綺麗に髪の毛を留めているなぁ。。。

どこかでそんな事を考えながら、先生の話を聞いていました。

「重粒子線は出来ません。腫瘍が胃と腸に隣接しています。このままでは、胃や腸に穴があいてしまうリスクが高いです。もっと小さくなったら、また見せて下さい。」



  そうか。。。

  どうしよう。。。


そしてふと思い出したのが、”ナノナイフ”。

私の母は、いつも元気で社交的。

病院に行っては、友達を作ってくるのでした。(私は、それを癌友と呼んでいます。)

1年前、その癌友の娘さんに”ナノナイフ”を教えてもらったことがあったのです。

ナノナイフ?

早速調べましたが、当時は、治験中で、膵臓癌患者で手術を行ったのはたった8人だけ。
これは無理だな、と思い、調べることすら継続していませんでした。

今となって、改めて検索してみると、膵臓癌患者の実施が増えているではありませんか。

しかも、2016年4月から違う病院で、新たに普通の治療が出来るようです。

読めば読む程、興味のある治療方法でした。

その間、ジャムザールの投与を行っていましたが、1クール終わった時点で、効き目なしの判断。

2016年9月22日の主治医のセリフ・・・


  「このままジェムザールを投与することは意味がありません。他に治療法はありません。」


愕然としました。

そして咄嗟に出た、

  「ナノナイフを受けてみたいのです。この病院に紹介状を書いて頂けませんか?」


主治医のセリフ・・・

  「紹介状なら幾らでも書きますよ。ただ、連休があるので、少し時間がかかります。」


病院での会計も待たずに、私はすぐにナノナイフの病院に電話をしました。予約状況を確認するために。


  「今予約しても、一番早くて10月27日です。手元に紹介状がなければ予約は出来ませんよ。1週間後に紹介状を頂けるのであれば、その日にまた予約の電話をください。」


とても驚きました。1箇月以上も先の予約だったのです。

そんなことがありますか?

1箇月も待っていたら、ナノナイフなど受けれる体ではなくなっています。転移してしまいますよ。

母は、父と共に病院のイスに座ったまま動きませんでした。


  「もう、会社に戻って良いよ。」と母。


帰りの車で、私は一人、涙がボロボロと溢れました。声を抑えるのが精一杯でした。

会社に戻っても、仕事が手につきません。

何の根拠もなく、私は、またナノナイフの病院に電話していました。
何を言おうとしたのでしょうか。

たぶん、違う受付の方だったのだと思います。


  「手元に紹介状がなくても予約は出来ますよ。紹介状が頂けると決まっているのであれば大丈夫です。10月6日なら予約出来ますよ。9時も10時半のどちらも空いています。」


初診の予約が、10月27日から10月6日に縮まりました。

何があったのかは分かりません。私は、すぐに母に電話をしました。

初診の予約が取れただけなのに、すごくすごく嬉しかった2016年9月22日の出来事でした。

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by roll1822 | 2016-11-27 09:07 | 膵臓がん | Comments(0)

2013年10月、母の膵臓癌が発覚。ステージⅣaですが、3年間元気に生きています。最新治療ナノナイフの経過を記録していきます。


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