T医科大学病院では、予約時間に遅れる事なく診察室に呼ばれました。
母を診察室に呼ぶ前に、CT画像と主治医からのお手紙をじっくり確認して下さったS尻先生。
HIFU前後の画像を比較しながら説明して下さいました。
「HIFU後の腫瘍が黒っぽくなっているのが分かりますか?」
分かります!くっきり分かります!
まるい影が円を描くように腫瘍の中に二つ見えます!
「がん細胞が壊死しているんですよ!」
・・・あぁ。
ナノナイフの時もこんな画像だった。
その時も同じ事を言われたっけ・・・。
そして、
「炎症を起こしている為に、腫瘍が大きくなっているように見えるのだと
思います。それが痛みを刺激しているのだと思います。」
・・・はぁ。。。
「この状態で2回目のHIFUは危険ですから、炎症が治まるのを
待ちましょう。」
roll:「あの、悪い状態ではないと考えて良いのでしょうか?HIFUの効果が
あるという事でしょうか?」
「そうです。まぁ、炎症っていう見方をすれば良くはないんでしょうけど、
HIFUの効果は現れていますよ。」
ドキドキしてきました。
「ただ、抗がん剤を何とかしなければならないですね。TS-1は効果がない
みたいですから、、、フォリフィリノックスでも可能性はあると
思うんですけど・・・。」
roll:「抗がん剤の選択肢を増やしたいと思いまして・・・実は、先月、
M病院に行って来たのです。動注化学療法をやりたいのです。
M先生は、HIFUとの併用は問題ないので、S尻先生とよく話をして
くるように、と言われまして・・・。」
「あぁ、M先生とはよく連携していますよ。
HIFUに動注化学療法は良いですね。」
にこやかに、私の顔を見て下さいました。
「んじゃ、地元の先生とM先生のお二人にお手紙書きましょうか?」
roll:「お願いします!
実は今日、今からM病院に行こうと思っているのです。」
「んじゃ、すぐにお手紙書きますから、ちょっとだけ待ってて下さい。」
驚きました!
そんなにあっさり治療を認めてくれるんだ!
むしろ推奨された感じ。。。
しかも、その場でお手紙を受け取って来れたのです。
順調過ぎて、ずっとドキドキしていました。
T医科大学病院の予約、次は8月。
それまでに、動注化学療法をやりましょう!とのこと。
間にHIFUを入れて行きましょう!とのこと。
腫瘍が大きくなったのかと、ずっと不安だったのです。
HIFUの効果が無いんだと思い込んでいました。
CT画像に、はっきりと変化が現れていました。
主治医には、画質の違いくらいにしか見えなかったのでしょう。
もしくは、機械が”腫瘍増大”と判断したコメントを見ただけで、腫瘍自体を見ようとはしなかったのかもしれませんね。。。
良いんです、専門ではないですからね。
主治医のセリフでガッカリしていたからこそ、今の喜びが大きいのです。
ナノナイフの時は、この壊死を維持出来ずに、周りの元気な癌細胞に負けてしまった事が敗因。
だから今回のHIFUでは、なんとしても壊死している間に、周りの癌細胞の活動を阻止しなければならない!
動注化学療法・・・果たして効果あるのか。