今日は、月に一度の検査の日。
腫瘍マーカーは当然のこと、CTも撮る日です。
会社が終わるまで結果を待つ事が出来ず、5時頃、母に電話をしました。
・・・出ない。
自宅なのに、誰も出ない・・・。
夕方なのに・・・?
そこで、色々考えてしまいましたよ。
もしかして、結果が悪くて、心中とか・・・?
・・・とか。
急いで、父の携帯に電話すると、
「俺は、散歩中だ。お母さんは、本家にでも行ったんじゃないか?」
なんだ、そうか。
さすがに、心中はないか・・・。
(と、馬鹿馬鹿しい事を考えながら)
そして、母から電話が来ました。
結果は、
腫瘍マーカーが、上昇。
早くもTS-1は効果なしと判断され、今日は抗がん剤出来なかったよ、と。
・・・ガッカリしている母。
今年に入ってから、母は毎月ガッカリしっぱなしです。
roll:「K(主治医)は何て言ってた?」
母:「TS-1は効果ないから、もう出来ないんだって。
次の治療は、東京の先生に相談してくれって言われた・・・。」
はぁ・・・さすが主治医。
私はもうガッカリしない。
主治医は、私の想像を裏切らない。
治療を止める選択は潔いくせに、新たな治療を始める選択は一切しない。
せめて、次の治療が決まるまで、今の治療を続けてくれても良いじゃないか、といつも思う。
roll:「大丈夫だよ、お母さん。初めからTS-1は効かないと思ってたよ!
だから、次の治療を考えていたんだよ!
TS-1は次の治療までの繋ぎと思ってたんだから。
私は、全然がっかりしてないよ!」
母:「んだな。。。まだ頑張るよ。頑張っからな!!」
母のその一言を聞いて安心しました。
大丈夫。
大丈夫。
まだ大丈夫。
帰りの車の中、唯一の一人になる時間。
ふと、中島みゆきの”糸”が流れたんです。
・・・涙が出ました。
一つ一つ、治療が無くなっていきます。
母の腫瘍は、医学の進歩を待ってはくれない。
次の治療なんて言ったって、出来るかどうかも分からない。
出来たって、効くかどうかも分からない。
・・・そんなこと母には言えない。
まずは、人でなしの主治医のこと、母と一緒に悪口三昧。
そして、元気を付けよう。
なんだ、主治医も役にたってるじゃん。。。