ナノナイフを選んだ理由と初診の予約

2014年2月から、母の抗がん剤治療が始まりました。腫瘍の周りにたくさんの血管が張っていて、手術は到底不可能でした。

主治医の先生からは、抗がん剤の種類と投与方法について幾つか選択肢を出され、私は、TS-1の単独投与を選びました。

膵臓癌の抗がん剤が少ない事は知っていましたので、初めから2種類投与すると後がないのでは?と思い、まずは有名どころを1種類のみ。

2016年4月まで、TS-1の単独投与。ずっと効果があったのです。驚くことに、2年も

多少の副作用はあったものの、転移することなく、腫瘍の増大を防ぐ事が出来ていました。

ところが、2016年4月、とうとうTS-1の効き目がなくなったと言われました。

あとは、ジェムザールしかないかな・・・と思った時、ふと現実が見えてきました。

  何とかしないと!何か探さないと!!

そして、選んだのが”重粒子線”。

2016年7月、早速主治医に紹介状を書いてもらい、母と二人で千葉の病院に行きました。

  「すごい施設だね。治るよ、きっと。」

母の前に座ったのは、女性の先生でした。
私と同じくらいの年齢かな?結婚はしているのかな?綺麗に髪の毛を留めているなぁ。。。

どこかでそんな事を考えながら、先生の話を聞いていました。

「重粒子線は出来ません。腫瘍が胃と腸に隣接しています。このままでは、胃や腸に穴があいてしまうリスクが高いです。もっと小さくなったら、また見せて下さい。」



  そうか。。。

  どうしよう。。。


そしてふと思い出したのが、”ナノナイフ”。

私の母は、いつも元気で社交的。

病院に行っては、友達を作ってくるのでした。(私は、それを癌友と呼んでいます。)

1年前、その癌友の娘さんに”ナノナイフ”を教えてもらったことがあったのです。

ナノナイフ?

早速調べましたが、当時は、治験中で、膵臓癌患者で手術を行ったのはたった8人だけ。
これは無理だな、と思い、調べることすら継続していませんでした。

今となって、改めて検索してみると、膵臓癌患者の実施が増えているではありませんか。

しかも、2016年4月から違う病院で、新たに普通の治療が出来るようです。

読めば読む程、興味のある治療方法でした。

その間、ジャムザールの投与を行っていましたが、1クール終わった時点で、効き目なしの判断。

2016年9月22日の主治医のセリフ・・・


  「このままジェムザールを投与することは意味がありません。他に治療法はありません。」


愕然としました。

そして咄嗟に出た、

  「ナノナイフを受けてみたいのです。この病院に紹介状を書いて頂けませんか?」


主治医のセリフ・・・

  「紹介状なら幾らでも書きますよ。ただ、連休があるので、少し時間がかかります。」


病院での会計も待たずに、私はすぐにナノナイフの病院に電話をしました。予約状況を確認するために。


  「今予約しても、一番早くて10月27日です。手元に紹介状がなければ予約は出来ませんよ。1週間後に紹介状を頂けるのであれば、その日にまた予約の電話をください。」


とても驚きました。1箇月以上も先の予約だったのです。

そんなことがありますか?

1箇月も待っていたら、ナノナイフなど受けれる体ではなくなっています。転移してしまいますよ。

母は、父と共に病院のイスに座ったまま動きませんでした。


  「もう、会社に戻って良いよ。」と母。


帰りの車で、私は一人、涙がボロボロと溢れました。声を抑えるのが精一杯でした。

会社に戻っても、仕事が手につきません。

何の根拠もなく、私は、またナノナイフの病院に電話していました。
何を言おうとしたのでしょうか。

たぶん、違う受付の方だったのだと思います。


  「手元に紹介状がなくても予約は出来ますよ。紹介状が頂けると決まっているのであれば大丈夫です。10月6日なら予約出来ますよ。9時も10時半のどちらも空いています。」


初診の予約が、10月27日から10月6日に縮まりました。

何があったのかは分かりません。私は、すぐに母に電話をしました。

初診の予約が取れただけなのに、すごくすごく嬉しかった2016年9月22日の出来事でした。

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by roll1822 | 2016-11-27 09:07 | 膵臓がん | Comments(0)

2013年10月、母の膵臓癌が発覚。ステージⅣaですが、3年間元気に生きています。最新治療ナノナイフの経過を記録していきます。


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